さて、今回のテーマはスペインワインです。
スペインといえば歴史が非常に古く、民族もたくさんいる
多民族国家の一つです。

スペインのワイン造りは古くはフェニキア人が船を使って交易の拠点とし、
ワイン造りをはじめたことにさかのぼります。

そして時はやがてローマ帝国(東ローマ帝国)の栄華の時代となり
その勢いはまたたく間に全ヨーロッパを支配します。当然スペインも
その支配下に置かれます。エスパニアと呼ばれます。そしてワイン造りが盛んになります。

しかし時は移り、5世紀になるとゲルマン民族の支配下に、そして8世紀には
イスラム教徒の支配下に置かれることとなります。

しかしイスラムの人はお酒を飲まないのでぶどう園はことごとく
破壊されてしまいます。ただワイン醸造場は細々とながら一部残ります。

8世紀後半から15世紀にかけて国土回復運動(レコンキスタ)がキリスト教団体、
修道院により活発化し文字通り、ぶどう畑とワイン造りが復活します。

そして1492年のコロンブスの新大陸発見以後イスラム勢力の支配が終了し、
ローマ時代のエスパニアからイスパーニャに国名が変更されます。

しかし18世紀になると昔日の栄光は消えて独立戦争や内乱があいつぎ、
政治的不安や経済危機も相まって超停滞期が続きます。
シェリー酒やリオハのワインが登場しますが、貿易の主導権はイギリスに
委ねられます。

しかし19世紀、フランスのフィロキセラがスペインに流行すると
ボルドーの作り手たちがリオハに赴き国際品種や醸造機械などが
もたらされ、劇的にリオハのワインの質が向上します。
まるで人生塞翁が馬ですね。

そして現在、スペインワインの人気はうなぎ登りです。

その消費量は 1位 チリ
2位 フランス
3位 イタリア
4位 スペイン となっております。

その魅力のもととなるものは多種多様な気候と地形、風土、いわゆるテロワールに
あると言ってもいいでしょう。標高600mに位置し、その割合はイベリア半島の約80%
というのだから驚きです。その地形は多くの山脈や山々、そして中央高地から成り立っており
春になると雪解け水や雨が川に流れ豊かな水量をもたらしています。また
日照量が多く暑い国をイメージさせますが、実際は耐え難い暑さではなく
遅霜や雹の被害もないため極めてぶどうの生育に適した環境ではないかと思います。
自然な生育なのでコストもあまりかかりません。

では次回はいよいよティスティングワインをお送りいたします。

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