良いワインを作るためには良いぶどうを収穫しなければならない。


良いぶどうを収穫するためには、畑での一番良いぶどうの実だけを摘み取る。これが一番大事。


おけいの目にも今の状態で一番良いぶどうは、一番低い段のケーブルにかかる一番果だと思う。


能登ワイン畑3ぶどうは、いらない枝を切られたり、芯止めされたりするともしかして来年私は実を付けられないかもしれない!と、不安になり、必死で二番目三番目の実を付ける。すると二番果、三番果にも栄養分を送らねばならず一番果への養分が少なくなる。これはよいことではないので、この手合いを見つけるつど、摘果。


でも葉っぱの陰に隠れ、しっかり育ったりする手合いもおり、収穫後葉っぱが色づき落葉してその存在が露見し最後の畑の仕事をする人たちの美味しいおやつになるそうだ。


とっても甘いんだって。


能登ワイン畑1ヨーロッパと違い、高温、多湿な梅雨時期を経験する日本のぶどう畑では、ヨーロッパでは見られない作業が生じてくる。


つまり一番果が、湿度が高いとカビなどによるダメージを受けやすいため、風通しを良くしてやらなければならないのだ。


そこで、一番果の周りの不必要なぶどうの葉っぱを取り除き、また地面の雑草も刈り取り、ぶどうの実にスイスイ風が入るように夏のこしらえにしてやらなければならないのだ。


やってみた。面白い・・・大変だなぁ~・・・これ全部は無理・・・ちゅうくらい大変だった。暑い日だったので、40年ぶりにマダムは日焼けして、首の皮が剥けた。


能登ワイン畑2豊田さんが良く話してくれる言葉に


「畑にどれだけの手をかけてやれるかで、ぶどうの出来は決まる。」


なるほど。全くそのとおりだと思う。


手をかけてやるというのは、愛情をかけるということと同じだと思う。全く子育てと変らない。手をかければかけるほどぶどうの樹が全身でこたえてくれるのだと思う。


わずか数回しか通っていないおけいにすら、ぶどうの樹の反応が少しは感じ取れるからだ。


こちらが「わぁ~良く育ったね~いい感じだねぇ~」と、破顔すれば畑全体が喜んでいるように受け取れるのだ。


これって不思議。


能登ワイン畑4


通えば通うほど、ピノノワールやリースリングの単独でのワインの誕生を是非とも見てみたいと、マダムは熱く思っている。


今はぶどうの粒の色がみな緑色だが、夏の太陽を浴びてしっかりと育ち来月のいい加減くらいには、色づきも始まるだろう。


すべてこれから。収穫まですくすく育ってくれることを願っている。


能登ワイン畑これからの大敵は、カビは勿論だが、一番こわいのは、おいしくなっている実を空の高みから目ざとく見つけピンポイントで襲ってくるヒヨドリたちだ。防ぎようがないので、出来ることなら畑全体に防御ネットをかけたいくらい。


こちらでは、ヒヨドリが鷹などの猛禽類に襲われ絶体絶命の時に発する断末魔の声を、間隔を開けて流している。「ここへ来ると危ないぞ~」と発信しているのだ。


畑の周りには、ひばりの巣があり、ひばりもぶどうを襲撃するのか聞いてみた。


ひばりはぶどうが嫌いみたい。何の害もないそうなので、畑から巣を撤去することもない。


能登ワイン畑7次に厄介なのは、タヌキ。さあ明日が収穫の夜。いずこからともなくタヌキの団体が現れ、一番目のケーブルに一列に並び両手をかけてバクバク食べていくそうだ。野生のタヌキの集団は、猟犬にも恐怖を与えるらしくやられ放題、食べ放題。一番美味しい時を嗅ぎつけてくるから腹立たしい。


しっかり食べつくし、翌朝には一番果は全滅!


能登ワインではタヌキ対策のために、基本的なタヌキのサイズで両手がケーブルにかからないように一番果のケーブルの高さを少々上げてある。実に手が届かない。


人間の知恵の勝ち~~


今回の畑で見つけた面白いもの。


能登ワイン畑6これは何とアメリカのきゅうりの花だそうで、よくみると畑のあちこちにヒョコヒョコ見受けられる。ワインビネガーでピクルスでも漬けるためにきゅうりも栽培しているのか聞いてみた。


とんでもない!よく見ると花は可愛らしいが茎の部分にかなり痛そうなトゲだらけ。足や手にかかると怪我しそう。


なぜあるの?答えが面白い。


畑にまく鶏糞、これが犯人。この鶏糞はアメリカから輸入しており、アメリカ育ちのニワトリが食べまくって排泄したものの中にきゅうりの種もあるらしく、肥料として加工されて後、畑にまかれ土と水に馴染んだ結果、糞の中の種が再生して花をつけたわけ。


能登ワイン畑5何と何と植物の生命、種の保存の素晴らしいこと!素晴らしすぎて豊田さんは苦笑い。


6月の畑では気がつかなかったこのきゅうりたち。8月には実を付けているでしょうか。とっても気になる。


来月も楽しみ~~~暑い中豊田さん、川端さん有難うございましたm(__)m


 


 


 


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